パレスチナの人道危機についての現状
2023年10月18日、パレスチナのイスラム組織ハマスは前例のない規模の攻撃をイスラエルに対して開始しました。
何百人もの戦闘員がパレスチナ自治区ガザに近いイスラエル領内に侵入し、少なくとも1300人の死亡が確認されました。
200人近い兵士や民間人(女性や子供を含む)が拉致され、人質にされてガザ地区へ連行されました。
この攻撃を受けてイスラエル軍はガザ空爆を開始し、パレスチナの保健当局はこれまでに約3000人が死亡したと発表しました。
イスラエルはガザ地区を完全封鎖し、食料や水やエネルギーなど生活必需品の供給を遮断しました。
イスラエル軍は3万人以上の予備役を招集し、大部隊をガザの境界線沿いに集結させました。
地上部隊のガザ侵攻は必至とされる中、イスラエルはガザ北部の住民110万人に対し、ガザ南部への退避を通告しました
このため、一気に避難民が押し寄せた南部では、寝泊まりする場所や物資が欠乏し、人道危機状態が発生しました。
また、ガザ地区では、人びとの生活や医療サービスを支える外部からの物資や電力、燃料が十分に入ってこない人道危機的状況が続いています。
最新の国連の報告によると、戦闘中の電力供給量は必要量のおよそ4分の1まで落ち込み、平均して1日5時間程度まで下がりました。
以上が現在のパレスチナの人道危機の状況です。
11月のガザ地区の状況は?
・イスラエル軍の攻撃: イスラエル軍は、ハマスの拠点とするガザ市やガザ北部での攻撃を強化し、ガザ市の中心部に到達したと発表しました。
イスラエル軍は、ハマスの施設や地下トンネルなどを標的としており、ガザ市周辺の包囲を狭めているといいます。
イスラエル軍はまた、ガザ北部の難民キャンプを攻撃し、多数の死傷者が出たとされます。イスラエル軍は、ガザ地区の130カ所でハマスのトンネルを発見し破壊したとも発表しました。
・ガザの避難民: イスラエル軍の攻撃を逃れるため、ガザ北部から南部に移動する人々が相次いでいます。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、イスラエル軍が4日に避難のための「回廊」を定期的に構築して以降、ガザ北部から南部に徒歩で移動した人の数が少なくとも4万人にのぼるという。
しかし、避難先のガザ南部でも、食料や水、電気、医薬品などの物資が不足し、病院や学校が機能停止しているという。
一部の避難民は、悲惨な生活状況を理由に北部に戻り始めているという。
・国際社会の反応: ガザ地区での人道危機に対し、国際社会からは懸念や非難の声が上がっています。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は、ガザ地区での戦闘により、約150万人が住むところを追われていると推計しています。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、イスラエル軍の攻撃が国際人道法に違反している可能性があると指摘しました。イタリアは、ガザ沿岸に病院船を派遣すると発表しました。
ユニセフやワールドギフトなどのNGOも、ガザ地区での人道支援のために緊急募金を呼び掛けています 。
パレスチナの人道危機に対する求められる支援は、以下のような方法で行うことができます
物資支援:食料、飲料水、衛生用品などの物資が必要とされています。
医療支援:医療物資や医療サービスが必要とされています。
避難場所の提供:避難民の増加に伴い、適切な避難場所の提供が求められています。
心理社会的ケア:戦闘や避難生活によるストレスを軽減するための心理的支援が必要とされています。
教育支援:学校に通えなくなった子どもたちへの教育支援が必要とされています。
パレスチナ難民支援の継続:パレスチナ難民への支援の継続が求められています。
これらの支援は、以下の団体を通じて行うことができます
公益財団法人 日本ユニセフ協会
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン
特定非営利活動法人ワールドギフト
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
これらの団体は、寄付を通じてパレスチナの人々を支援しています。寄付は、クレジットカード、インターネットバンキング、Amazon Pay、携帯キャリア決済、コンビニ払いなど、さまざまな方法で行うことができます。
あなたができることは、これらの団体に寄付をすることです。あなたのご支援が、パレスチナの人々にとって大きな力となります。
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