「ジャパンハートって怪しいの?」そんな声をネットで見かけることがあります。
国際支援や医療NGOに関心が高まる中、どの団体に寄付すべきか迷っている人も多いはず。
今回は、ジャパンハートの活動内容や組織体制を徹底調査してみました。これから寄付を考えている人や国際協力に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
「ジャパンハート」の透明性に関する問題点、怪しいという評判はホント?

ジャパンハートは1995年に吉岡秀人医師が立ち上げた国際医療NGOです。カンボジアやミャンマーなど東南アジアを中心に医療支援活動を行っていますが、正直なところ、組織の透明性には首をかしげる部分があります。
お金の流れがイマイチ見えない問題
「寄付したお金、ちゃんと現地の人たちのために使われてるの?」これって寄付する側として当然の疑問ですよね。でも、ジャパンハートの財務報告書を見ると、なんだかすっきりしません。
例えば:
- 管理費と事業費の区別があいまい: 寄付したお金のうち、実際に現地支援に使われるのは何割なのか、団体の運営コストは何割なのか、これがはっきり分かりません。「寄付金の80%以上が支援活動に使われています」とか、そういう明確な説明がほしいところ。
- 役員さんたちの給料が不明: 国際NGOの中には、トップの年収をきちんと公開している団体も多いんです。でもジャパンハートではこの情報が見つけにくい。高すぎるとは言わないけど、オープンにしてほしいなぁ。
- プロジェクトごとの詳細な収支が見えない: 「カンボジアの〇〇病院にいくら使った」「子ども医療センターの建設にいくらかかった」といった細かい内訳が示されていないと、本当にそのお金がどう使われたのか想像しづらいですよね。
私も以前、別の国際NGOに寄付していたことがあるんですが、そこは四半期ごとに超詳細な報告書を送ってくれて「ああ、ちゃんと使われてるんだな」って安心できました。
ジャパンハートにもそういう分かりやすさがあるといいなと思います。
他の国際NGOと比べてみると…
例えば「国境なき医師団」や「セーブ・ザ・チルドレン」のウェブサイトを見ると、お金の流れがかなり詳しく説明されています。
グラフや図も使って「寄付金の〇%が医療活動に」「〇%が緊急支援に」みたいな内訳もばっちり。外部の会計監査も受けて、その結果も公開しています。

画像引用元:ジャパンハート
一方、ジャパンハートの公式サイトで公開されてる情報は、最近になって上記のようなある程度使い道がわかるような記載になってきてますが、まだちょっと物足りない感じ。
事業毎で分けていますが、それぞれの事業での人件費の内訳などを知る必要もあるかと思います。
これって、高額の寄付を考える人にとっては「うーん、ちょっと待てよ」ってなる部分かもしれませんね。
現地での活動って本当にうまくいってるの?活動内容もみてみましょう。

ジャパンハートはカンボジアを中心に医療支援をしていますが、その活動がどれだけ効果を上げているのか、正直よく分からない部分があります。
現地の人たちとの関係はどうなの?
国際協力で超大事なのは「上から目線の支援」じゃなくて、現地の人たちと一緒に問題を解決していくこと。なのに、ジャパンハートがどんな風に現地の人たちと協力しているのか、その情報があまり見当たらないんです。
気になるポイントとしては:
- 現地スタッフの育成: 「与える支援」じゃなく「自立を助ける支援」が理想ですよね。現地の医療スタッフをどう育てているのか、もっと知りたいところ。
- 現地政府との連携: その国の保健省や病院とどう連携しているのか?単独で活動するより、現地のシステムと協力した方が長期的な効果がありそうですが、その辺の情報が少ない。
- 「いつか卒業する」計画: 良い国際支援って、最終的には「もう外部からの支援はいりません」という状態を目指すはず。でも、その出口戦略についての説明があまり見当たらないんですよね。
私、学生時代に別のNGOでボランティアしていたんですが、そこでは「現地の人が主役、私たちは脇役」っていう考え方が徹底されていました。ジャパンハートもそういう姿勢なのかどうか、もっと情報があるといいなと思います。
第三者の目で評価されてる?
「うちの活動はこんなに素晴らしい!」って自分で言うのは簡単ですよね(笑)。でも本当に信頼できる団体なら、外部の専門家や評価機関にチェックしてもらって、その結果をオープンにするはず。ジャパンハートの場合、そういう第三者評価の結果をあまり見かけません。
具体的には:
- 独立した評価機関のレポートがない: 国際的な評価機関や監査法人による客観的なチェックを受けて、その結果を公開しているのが理想的です。
- 数字だけじゃなく質も知りたい: 「年間1万人を診察しました!」という数字も大事ですが、その診察が実際に現地の医療環境をどう変えたのか、長期的な健康指標はどう改善したのかという質的な評価も欲しいところ。
- 失敗談も教えてほしい: 完璧な支援活動なんて絶対にありません。むしろ、「ここで失敗した、だからこう改善した」という正直な振り返りがあると、むしろ信頼できる気がします。
国際協力の世界では「証拠に基づく支援」が当たり前になっていますが、ジャパンハートがその観点でどう活動を評価しているのか、もっと知りたいところです。
広報活動とお金集めの方法に違和感…

ジャパンハートのSNSやウェブサイトを見ていると、ちょっと気になる点がいくつかあります。
感情に訴えかけるマーケティング
苦しむ子どもたちの姿を前面に出した広報活動が目立ちます。確かに「かわいそう、助けなきゃ」と思わせる効果はあるのかもしれませんが、この手法にはいくつか問題が…。
まず、「貧困ポルノ」なんて言葉もあるように、支援される側の人たちの尊厳を傷つける可能性があります。「あなたが救う」というメッセージは、現地の人たちを「かわいそうな被支援者」としか見ていないようで、ちょっと違和感。
それに、国際協力の現実はもっと複雑です。「お金を寄付すれば解決!」という単純な話じゃなく、その国の政治や経済、社会構造の問題が絡んでいるはず。その辺の説明が足りないと、ちょっと誤解を招きそうです。
メディア露出にどれだけお金使ってるの?
テレビやメディアでよく見かけるジャパンハート。知名度アップには成功していますが、この広報活動にどれだけのお金を使っているのかが気になります。もちろん、広報活動も大事ですが、寄付金の大部分が現地支援ではなく広告費に使われているとしたら…ちょっと考えものですよね。
一般的に評判の良い国際NGOは、広報費や管理費を最小限に抑えて、できるだけ多くのお金を現地支援に回す努力をしています。ジャパンハートがどうなのか、もっと透明性があるといいなと思います。
組織の中身って健全なの?

ジャパンハートの組織としての健全性にも、いくつか疑問があります。
意思決定の仕組みはどうなってる?
多くの国際NGOでは、理事会や評議員会の構成メンバーやその役割がはっきり公開されています。これは「特定の個人の独断で物事が決まらないようにする」ためのチェック機能。
でも、ジャパンハートの場合、創設者である吉岡医師の影響力が強いように見えて、組織としてのバランスが取れているのか気になります。
「誰がどのように重要な決定をしているのか」という情報が限られていると、組織としての健全性を判断しづらいんですよね。
スタッフはちゃんと扱われてる?
国際NGOとして大切なのは、支援する側も働きやすい環境であること。実は、一部のNGOでは「崇高な理念」の名の下に、スタッフに無理な働き方を強いるブラック企業のような状況があったりします。
ジャパンハートのスタッフの労働条件や職場環境について、外部からはなかなか分かりにくいですが、この点も寄付先を選ぶ上では気になるポイントです。
寄付先を選ぶときのチェックリスト

ジャパンハートに限らず、どんな団体に寄付するにしても、こんなポイントをチェックしてみるといいかも
1. お金の流れは透明?
- 収支報告書がわかりやすく公開されてる?
- 「寄付金の〇%が実際の支援に使われています」という情報がある?
- 外部の会計監査を受けている?
2. 活動内容の中身と効果は明確?
- 具体的な成果が数字で示されている?
- 第三者による評価結果が公開されている?
- 失敗談や課題も正直に共有されている?
3. 組織の仕組みは健全?
- 理事会のメンバーや意思決定プロセスが明確?
- 特定の個人に権限が集中していない?
- 内部告発者を保護する仕組みなどがある?
4. 現地との関係性は対等?
- 現地のニーズに基づいた支援をしている?
- 現地スタッフの育成や雇用を重視している?
- 現地の行政や地域社会と協力関係を築いている?
5. 認証や評価はある?
- JANICなどの第三者機関の認証を受けている?
- 国際的な透明性基準に準拠している?
- 寄付募集の方法に誠実さがある?
もっと信頼できそうな寄付先の選び方

ジャパンハートへの寄付を考えているなら、他にもこんな選択肢があることも知っておくといいかも:
1. 国際的な評価制度でお墨付きの団体
「アカウンタビリティ・チャーター」という国際基準に署名している団体や、米国のCharity Navigator、英国のCharity Commissionなどの第三者評価機関から高評価を得ている団体は安心感がありますね。
2. 認定NPO法人や公益財団法人
日本では「認定NPO法人」や「公益財団法人」のステータスを持つ団体は、国からの厳しいチェックを通過しています。このステータスがあれば、一定の透明性は期待できそう。
3. JANIC評価を受けている団体
国際協力NGOセンター(JANIC)という団体が、NGOの透明性や説明責任をチェックする「アカウンタビリティ・セルフチェック」という仕組みを設けています。これをクリアしている団体なら、一定の信頼性があるでしょう。
まとめ:ジャパンハートに寄付する前に考えたいこと
ジャパンハートの活動内容や組織体制について、いろいろな角度から見てきました。結論としては:
- お金の流れがちょっと不透明: 寄付金の具体的な使い道や、管理費と事業費の区分がはっきりしない点が気になります。
- 活動の効果がイマイチ分かりにくい: 活動の成果について、具体的な指標や第三者評価による客観的な検証が足りない感じ。
- 現地との関係性がよく見えない: 現地の人たちの自立支援や持続可能な活動という観点で、もう少し情報が欲しいところ。
- 組織運営に疑問符: 意思決定の仕組みや理事会の役割など、組織としての透明性にもうちょっと改善の余地がありそう。
これらの点を考えると、ジャパンハートに寄付するなら、もう少し詳しい情報を求めてみるか、あるいは他の透明性の高い団体も検討してみる価値はありそうです。
でも最終的には、自分の価値観や優先したいことに合わせて判断するのがベスト。透明性の高い団体を選ぶことは、自分の寄付金が効果的に使われるだけでなく、NGO業界全体の健全な発展にも貢献することになります。
私たち一人ひとりが「賢い寄付者」になって、本当に価値のある国際協力を応援していけたらいいですね!あなたの寄付が、確かな変化を生み出す一歩になりますように。
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