原寛太さんをご存知ない方もおられると思いますので、少しだけご紹介すると、
実際にウガンダなどの途上国に赴き、国際協力活動を行ってきた人物。
フリーランス国際協力師という肩書きで、企業に属さず「本当に意味のある社会貢献」について講演でお話しされたり、ユーチューブで情報発信されたりしています。
私もウガンダを訪れて小さいながらも活動をした経験もありますので、
原寛太さんの見解と私の見解の両方あった方が皆さんにより広がった視点をもってもらえると思い記事にしました。
それではいきましょう。
輸送コストを無視した寄付
ここでは、原寛太さんはあくまでも個人や小さなNPOが日本から物品を途上国に送る際にコストがかかりすぎるというご指摘、まさにそうですね。
ただ、コンテナである程度の量を送って現地の人たちで連携しておむつや生理用品が今すぐ必要な箇所に効率よく配っているNPOも見ました。
NPOの技量が問われるところかもしれませんね。
あともう一つ、現地の布を使った生理用ナプキンの作成についてです。
産業の発展の邪魔にならないように現地の材料を使い、かつ寄付に頼らない自立支援としての方法で、
こちらの方が輸送コストもかかりませんし、生理用品を日本から送るよりもいい活動だという主張ですね。
布ナプキン作成活動は大賛成で優先的にもなされるべきものですが、
この布ナプキンも無敵ではなく、消耗品で布を買い続けないといけない、、、
消耗品であるからこそ布が売れるからいいんじゃない?
と思われる方も多いと思いますが、やはり現地の方は購入する費用が無い方が多く、不衛生な布ナプキンを何度も使ってしまい、
結果感染症にかかってしまうという悪循環がまっています。
なので現地の女性からは、布ナプキン+寄付される生理用ナプキンが一番ありがたいとの声がたくさんありました。
こちらの方が現実的かもしれませんね。
収入の中からナプキンにあてる費用をできるだけ削減したいというところでしょう。
生きるために最低限必要な食費を確保するためには当然といえる考えだと思います。
寄付されるナプキンがなくてその分を汚れた布切れなどを使い、感染症になるケースも少なくない事を考えるとやはり、ナプキンの寄付も必要だと言わざるを得ないと思います。
ニーズを無視した一方的な寄付
これはもう当たり前の事ですよね。
必要とされてない物を一方的に送ってもゴミになるだけですよ。
現地で命を確保するにあたり優先的に必要な物から寄付されるべきです。
現地の方と連携できていない寄付団体には寄付しない方がいいですね。
その判断方法としてはやはり、現地の寄付実績画像が少ない団体への寄付は控えた方が良さそうです。
現地の産業の発展を妨げる寄付、現地の人に依存を生み出す寄付
このケースは先進国から良質な中古の衣類が大量に届き、一枚5円という格安な値段で一般市民の方が購入できてしまうから、現地の方がいくらいいものを作ったとしてもなかなか売れず、
現地の産業が発達しづらいという点が問題提起されています。
皆さん、この事実を原寛太さんの動画を通して見た人はすぐに、寄付=逆にいけない事と思考停止状態で判断すること自体がまた問題です。
原さん自体も寄付=いけない事といいきっているわけではないと思うのですが、このユーチューブを見る限りでは、
寄付って逆にいけない事なんじゃないのかな?と勘違いしてしまう人が多そうだったので、私が補足してみようと思います。
寄付の仕方に問題がある。
この寄付された衣類は、まず一日の所得が200円以下で衣類よりも食費を優先せざる得ないような人たちの手に渡るべきです。
市場に寄付された衣類が並ぶこと自体がおかしな事です。
そりゃ良質な物がほぼ無料で買えるんですもん、企業努力で競争して勝とうというのはほぼ不可能な状況で現地を産業の発展を邪魔してしまっています。
これは完全に寄付する側の責任です!
こんな無茶苦茶で適当な寄付をする団体をあなたが選んでしまったからです。
(まだ選んでない方もいますよね、選ばないようにしてくださいねm(__)m)
だから寄付は信頼できる団体を見つける事が最重要なんです。
何度も言ってますが、寄付された現地の顔がしっかりと見れる、寄付実績画像を頻繁に公開している団体を選ぶべきなんです。
衣類以外の物もしかりですよ。
まとめ
色々と書いてきましたが、結局寄付というのは良くも悪くもやり方が全てだということです。
皆さんにできることは、寄付を必要としている方々にしっかりと届けている寄付団体を見極めて選ぶことです。
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